超望遠撮影時のカメラぶれを抑えるには、ケーブルレリーズの使用が欠かせない。また、ダットサイトを使う場合、確実な固定が重要となる。そこでCOOLPIX4300購入と同時に、両者の機能を兼ね備えたアクセサリアタッチメントの構想を練った。
ペーパークラフトによるコンセプトモデルの検討と試作を経て固まった方針は次のようなもの。
- レリーズケーブルはふつうの手押し式のものを流用する。
- レリーズステイをカメラに装着したまま、指でもシャッターが切れるようにする。
- アタッチメントは市販のカメラ用止めネジを使って固定する。
- その際にカメラのバッテリー室を開閉できるように形状を工夫する。
- ダットサイトと液晶モニタを両眼で同時に見られるように、サイトをモニタの左脇にマウントする。
以上の方針を元に、第8番目の図面案をベースとして製作に入ったが、できあがったものはサイトが非常に見づらい上に、マウント部にガタがあるためちょっとしたことでサイト自体がずれてしまい、頻繁に再調整を必要とするものになってしまった。
その後、暫定版として、サイトをバランスプレートに取り付ける形に変更して使用したが、サイト調整のしにくさはあいかわらずだったので、思い切ってダットサイトを変更し、それに合わせた専用のアタッチメントの製作に着手。以下で紹介するのはその最終版の製作過程である。
なお、ニコンの純正リモートコードを使用しないのは、高価なうえにシャッターが切れるまでのタイムラグが大きい、場合によってはフリーズする、などの不具合を聞くためである。
最初に作ったものは液晶モニタとサイトの間隔が広く非常に見づらいうえに、同時に製作したモニタフードは真後ろからしか覗けなかったのが拍車をかけていた。
また、 ウィングナットを使ったクイックリリース式の取り付け部はガタが大きすぎて頻繁に再調整を必要とした。
第2作はシンプルさを目指してサイトを前方に移しバランスプレートに取り付けるようにしたため見づらさは解消されたものの、取り付け部がずれるのは避けられず、サイトの調整に手間がかかるという問題も残った。
3mm厚アルミ板 M3ナット(1個)
M3ワッシャー(1枚) 6mmネジ用Eリング(1枚) ゴムシート(1mm厚) カメラ用止めネジ(UNC1/4インチサイズネジで代用可) 接着剤(金属、ゴムの両方に使えるものが望ましい)
金切りノコ バイス(万力) ゴムシート(固定時の傷防止用) ドリル(2.5mm、5mm、6mm) けがき針(千枚どおしなどで代用可) 定規 ハンマー 当て木 防錆潤滑剤(CRC 5・56) ヤスリセット・サンドペーパー・当てゴム/当て木 ビニールシート等(アルミ屑収集のため下に敷く) 防塵マスク(200円程度) クリアスプレー ケーブルレリーズ(位置決めに必要なのであらかじめ買っておく)
ハッコー商事のCOMBAT Mk-II Advancedを使用。商品の詳しい情報と購入の経緯はこちらへ。
ここで製作するアタッチメントは、このサイトのマウントレール形状を活かしたもので他のサイトへの流用は効かない可能性が大きいので要注意。
次の図は今回の製作を経て最終的に作図しなおしたもの。使用するダットサイト(COMBAT Mk-II Advanced)の特徴を活かし、ブラケットを介さず、レリーズステイの延長部にそのままサイトをマウントする専用設計になっている。
なお第1作〜第2作は2mm厚のアルミ板で製作したが、今回はダットサイトの重量がSIIS View-Moreに比べると2倍以上になるので、強度確保のため板厚も3mmとしている。なお、以後の説明を簡略化するため、便宜的に各部を下記のように呼ぶ。
- ヘッド:ケーブルレリーズを取り付ける部分
- ネック:ヘッドを支える支柱部分
- ボディ:カメラの底面に接する部分
- テール:ダットサイトを取り付ける部分。
この図は底面側から見た形で作図している。また初期図面ではネック部分が幅14mmだったものを製作途中で16mmへと拡大。ネック高は83mmで製作したものの、やや不具合が見られたので、82mmとしている。