
図面をトレーシングペーパーに写し取り、それをアルミ板にテープで留めて千枚通しで角ごとに目打ちする。さらに目打ちした点をつないでステイのアウトラインをケガく。ただし、このとき完全に外形をケガくのではなく、ヘッドとテールの部分は大まかに切り出せる目安程度でよい。
今回、アルミ板は近くのホームセンターで売っているホビー工作用の200×300mmのものを使用。写真のような形で1枚分を切り出している。
※切り出すときはバイスを使って固定したほうがやりやすい。このとき手ごろな大きさにカットしておいたゴムシートを咬ませると、アルミ板に傷がつきにくい。
アルミ板に図面をトレースしたあと金切りノコでカットする。 手前がトレース後に切り出した部材で、同じサイズであと2枚取れる。右側は余剰分だが、実はこれでもぎりぎり1枚分の大きさがある。
余剰分と同じサイズで横並びに4枚切り出さないのは、アルミ板を折り曲げるときに少しでも長いほうが力を加えやすく、加工が容易になるため。 その分1枚目の切り出しは縦横二方向のカットが必要になるので時間がかかる。
※切り出し中、ノコの切れが悪くなったらCRC 5-56のような潤滑剤をノコの歯に吹くと、軽く切れるようになる。切断面も多少滑らかになるので、狙ったラインぎりぎりに寄せて切ることができるため、あとあとのヤスリがけも楽になる。
切り出しが終わったら、ケガいておいたアウトラインに沿ってカットする。ただし、前述のとおりヘッドとテールの部分は大きめに切るだけにとどめる。
また、ボディからネックが立ち上がる部分は、ボディに近いほうだけ折り曲げラインより1mmほど切り込み、ネック側のほうは逆に切り込まずに残しておく。ボディに近い側を折り曲げラインより切り込んでいるのは、なるべく直角に曲がるようにするため。ライン上ぴったりに切ると、折り曲げたときにそこが曲がりきれずネックが傾いてしまうが、切り込むことで直角に近く折り曲げることができる。
ネックとボディのところはアウトラインに沿ってカット。逆にヘッドとテールは大まかにカットするにとどめておく。
切り出しが終わったら、まずケガいておいたアウトラインぴったりになるように、ボディからネックを折り曲げるあたりのみヤスリがけする。アウトラインぴったりに削り終わったらアルミ板を裏返しにし、図面を転写したトレペも裏返しに貼って、折り返しのラインをケガく。こちらは折り曲げの内側になるので、ラインをケガくというより折り曲げやすいように傷をつけるといったほうがいい。
折り曲げラインを入れ終わったら、その部分がバイスのエッジに合うようにしてセット。続いてネックの全長さをカバーするように当て木を添えて、全体を押し倒すようにして曲げる。
当て木をしないとヘッドの部分に力が集中して(テコは長いほうが動かしやすい=ヘッド部分に力を入れがち)ネック全体が丸みを帯びるので、必ず当て木(またはそれに類する処置)をすること。ここでは、ホビー工作用の直方体ウッドブロックを使用している。木が柔らかいのが難点だが、その分アルミ板に傷がつきにくいかもしれない。折り曲げの角はどうしても丸みを帯びがちなので、角のあたりに当て木をしてハンマーで叩きながらなるべく直角に曲がるように調整する。全体としては、一発で直角に折り曲げるのではなく、まず40〜50度程度まで徐々に曲げておき、あとは角に丸みがつかないように注意しながら叩き出していくといったイメージ。
当て木をしながら叩き出す感じで徐々に折り曲げる。 ※アルミ板といえど3mm厚ともなると折り曲げには力がいるので、バイスは必需品。使っているのはホームセンターで980円で売っていたもので、本来は台座に固定すべきところだがここではただ棚の上においているだけ。
ネックを折り曲げ終わったら、ネック根元の切り残していた部分をカットし、ヤスリがけして形を整える。 ここは機能的にはなんの意味もない装飾なので、簡単にすませたい場合はネックとボディのギャップ部分を最初から折り曲げラインまでカットしてかまわない。ただし、できあがりがえらく間延びして見える。続いてネックの裏側の角、つまりE4300のボディ前面と触れるあたりを斜めに(ボディ前面と並行になるように)ヤスリがけして面取りする。ネックの折り曲げがうまくできている場合は、あまり面取りしなくてもよい。しかし折り曲げのときに角に丸みがついてしまった場合は、面取りをしっかりやらないと、ボディにぴったりフィットしないので要注意。
ボディの傷防止という意味もあるので丁寧に削ろう。
奥に写っているのは出来が気に入らなかった前作。レリーズステイとしての機能はバッチリ果たすが、サイトのマウント部のできがイマイチ。 ※ヤスリがけを先に行うのは、このあと固定用ネジ穴の位置を正確に決めるため。