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ダットサイト紹介 Hakko COMBAT Mk-II篇

 レティクルの輝度が高く視認性の点では問題ないView-Moreだったが、デジスコシステムとしてみた場合には見逃せない弱点を抱えていた。サイト調整と着脱にアーレンキーが必要なことでセットアップに手間がかかるという点だ。
 どちらも承知の上で購入したつもりだったが、実際にアクセサリアタッチメントを製作・運用してみると、取り付け部のガタが大きいためバッグへの出し入れの段階でサイト自体がずれてしまい、さらに撮影目標との距離が変わると照準のズレが生じるため、撮影よりもシステムのセットアップに費やす時間のほうが多く感じられる状態だった。

 これらを改善するには、サイト調整がしやすいダットサイトをがっちりと固定して装着するしかないと判断して、その条件に合いそうな製品をWebでチェック。その中から、ハッコー商事が製造・販売するCOMBAT Mk-II Advancedという製品を選び出した。

 この製品は同社の低価格シリーズのひとつで、Mk-IIの中では標準的なモデルにあたる。同社には他にも、ただのCOMBATシリーズとしてM16/AR15ライフル専用モデル、プロスペシャルなどのチューブ型、View-MoreにそっくりのCOBAT45や太陽電池駆動のCOMBAT50ソーラーなどのオープンサイト(チューブレス)型、フリップ式の防護キャップがものものしいCOMBATタクティカルなどのモデルがあり、さらにMk-IIシリーズにもチューブ径が太いワイド、対物レンズの倍率が2倍のツワイスなどがラインナップされている(どうもこの会社、ダットサイトやスコープを海外向けに広く販売しているらしい)。

 その中でMk-II Advancedに目をつけた第一の理由は、Mk-IIシリーズではサイトマウントレール左側の部分が切り欠かれているのをWebの掲載画像で確認できたことにある。これならCOOLPIX4300のボディ左側面に沿ってアルミ板を立ち上げればそこへ直接マウント可能かもしれない。そうなればブラケット類を介する必要がないので、取り付けのガタツキから一気に開放されるのでは、と見た。

 その他の理由としては、サイトの調整ダイヤルが大型のノブ式に見えたこと、マウント用の固定ネジも手回しできそうだったこと、全長がView-Moreよりも若干短くまたマウントレールは全長よりさらに短いのでマウント部をコンパクトにできそうだったこと、価格はView-Moreの2倍近いが安売りしている店を県内に見つけたことなどがあげられる。Mk-IIワイドの口径の大きさやツワイスの2倍レンズも魅力的だったが、サイズや重量、価格などを総合すると標準型のAdvancedで充分というよりむしろベストバランスに思われた。

 実際に店頭で確認してみると、サイト調整は実はノブを手で廻すのではなくねじ込み式のキャップを取ってコインなどで廻す方式だったが(店員によると手回し式のダットサイトなど存在しないそうだ)、その他は予測どおり。ひと目で気に入って即決購入。

ハッコー商事の低価格ダットサイトCOMBAT Mk-IIシリーズのスタンダードモデル。ほかにレンズ径が大きいMk-IIワイド、倍率2倍のMk-IIツワイスなどの姉妹品がある。紙製のくせに化粧箱のつくりがよく、クリーニングクロスも付属するなど、低価格とはいいながらまじめな製品であることが伺われる。
基本仕様(メーカーサイトの記述から引用)
倍率 1倍
チューブ径 38mm
対物レンズ口径 30mm
ウィンテージ/エレベーション 180cm@100m
バッテリー CR2032
全長 97mm
重量 170g
備考 ミルスペック・ウォータープルーフ
ショックプルーフ(120G)
フォッグプルーフ(ニトロゲンガス封入)
ビルトイン・マウント
13層特殊コーティング
2年間保証

 基本的なスペックは上の表のとおり。View-Moreのスクリーンは対角32mmほどなので、対物口径30mmというのはさほど変わらないようだが、実際にはけっこう広く感じる。ウィンテージ/エレベーションというのは、サイトの調整幅のことらしく、100m先の目標に対して上下左右とも180cm分の間で調整できるらしい。調整そのものはクリックストップ式で無段階調整ではないが、ステップがきめ細かい上に調整ダイヤルのつくりがよいのでまったく困らない。

 さらに備考欄の内容も目を惹く。 ミル・スペックの防水、曇り止め用のニトロゲンガス封入、120Gまでの耐ショック性など強力なスペックを持ち、なおかつ2年間の保証付きである。唯一の懸念は重量がView-Moreの倍以上の170gもあることだが、金属製のがっちりした鏡筒を見るとこりゃしかたないという感じ。しかも内部には反射防止の溝まで刻まれているという凝った作りだ。これで標準価格7800円のところをさらに5000円ほどで買えたのは、えらくよい買い物だったのではないかと思う。

 レティクルの輝度はView-More同様の11段階可変式。輝度ダイヤルの中に電池(CR-2032×1)を収納するところも同じだが、このネジがやたらと堅く、試しに開けてみるのにやむなくレンチを使ったため購入当日に傷物にしてしまう羽目になった。ちなみに電池室の蓋や調整ダイヤルのキャップも金属(アルミ製)のようである。

 店頭でためさせてもらったときの第一印象ではレティクルの輝度が全体にややView-Moreより暗いかなと感じたが、実用上は当初思ったほどの差は感じない。むしろレティクルがシャープで小さく見えるための錯覚かもしれない。

 サイトの調整用には、調整ダイヤルの溝にぴったりのサイズで大きさも手ごろだった、外径22mmのM6ワッシャを使用。古くなった携帯電話用ネックストラップを使ってスコープ運搬用バッグに繋いでいるので、紛失の心配なくいつでもすぐに使える。

2003/6/15

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