[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック


三脚&雲台

 セットの写真に写っている三脚はマンフロットのベーシック/トライミナール(#344B)とプロコンパクト雲台(#329)のセット(実売2万円程度)で、脚の使い勝手や強度はかなり満足できるものなのだが、デジスコ用として見ると雲台の操作性が悪い(パン棒が短く、動かすのに力がいるのでティルト方向の微調整が効かない。パン方向は問題なし)。

 そこで、滑らかに動いてしかも締め付けなくても手放しで安定するビデオ用雲台を買うことにした。田舎暮らしで現物がなかなか見られないので、カメラ店のネットショップでスコープ用に推奨されていた、マンフロットのオイルフリュード式ミニビデオヘッド#128RCをチョイス。これには、メーカーを揃えるという以前に、UNC3/8ネジ対応の国産ビデオヘッドのほうが高価だったという事情が大きい。

 雲台の重量は1kgで、耐荷重量は4kg。ちなみに#344のほうは耐荷重6kg。

外観チェック

#128RC全景。ティルト/パンの締め付けトルクはそれぞれ雲台のノブで行うのでパン棒は挿し込んでいるだけ。ロック用のノブを回して固定する。 反対側から差し込めば、パン棒が右側にくる。ビデオ撮影のときはこちらが標準位置。
#128RCのクイックシューには三脚ネジのほかに、もう一本ピンがある。このピンはネジ式で高さを調節できる。 クイックシューを外すには金色のロックレバーを解除位置にしておく必要がある。
クイックシューについているピンを、スコープの三脚座にある穴にはめ込むことで向きを固定できる。 #128RCの三脚座裏にはこのようなえぐりがある。ちなみに三脚にセットのプロコンパクト雲台#329にはこのえぐりはない。ネジ穴はUNC3/8なので、国産三脚につけるにはネジ穴変換アダプタが必要。
一方、三脚(#344B)の雲台取り付け部には、ネジの周囲にさらに3本のネジがある。#128RCを買ってみて、なぜこんなモノがあるのかようやく理解できた。 雲台を取り付けたら、このネジを下から締め込むことで、左方向へパンしたときに雲台が緩むのを防げる。右上に見えるノブはティルト方向の締め付けトルク調整用。
脚のロックはレバー式。もともと天体(星野写真)用として使っていたので、大きなレバーは冬の夜に暗がりで手袋をしたまま作業するのにすこぶる好都合だった。しかし、脚を伸ばしたまま草むらを動き回るような使い方ではひっかかるので取り回しに気を使う。レバー部はコイルスプリングが入っているので、脚ががたついてきたら増し締めできる。ただしソケットレンチが必要だ。  

2003/2/18・6/15補足

#128RCのインプレッション

 さすがにビデオ用だけあって滑らかな操作が可能。シギやセキレイなどの細かく動き回る鳥も楽々追いかけることができ、シャッターチャンスの増加とともにフレーミングの自由度も高まった。

 3軸雲台である#329はとくにコンパクトさを重視しているためパン棒が短く、そのぶん動かすときの力加減が難しかった。パンとティルトを両手で動かしながらなおかつ鳥の動きを液晶モニタで観察するのはなかなか困難だったが、#128RCではまったくそのようなことはなく、鳥のほうに集中しながら追いかけられるし、仮に行き過ぎても戻すのが楽だ。

 ただし注意を要する点もある。これはパン棒一本で自由に動かせるとはいっても、締め付けトルク調整用のノブは2箇所にあることに起因している。手放しでもピッチングモーションが起きないようにするにはティルト側のトルク調整ノブをある程度締め込む必要がある一方、パン側は締め上げる必要がないのである程度緩めておきたくなる。そうするとティルトとパンで操作に必要な力が違うので違和感が生じるのだ。慣れで解決できる問題だが好みのセッティングが見つかるまで少しトライしたほうがよさそうである。
 また、ティルト側を締め上げるので三脚があまり軽いとピッチダウン(パン棒を引き上げる)ときに三脚が浮くようなことがあるかもしれない。ある程度がっちりした脚につけたほうがよさそうだ。

 なお、一般のカメラ用雲台でパン棒一本のものはパン棒を緩めるとティルトもパンもフリーになるので、パンしようとしてティルト方向まで動いてしまう可能性がある。その点ふたつのトルクに差があると、ティルト方向は動かさずにパンするといった意味では扱いやすさにもつながるので、そのへんはまさにお好みしだいということになるだろう。

 ついでだから他の雲台とも比較しておこう。

 まずスリックのマスターデラックスについていた雲台(ただし、ウチにあるのは超オールドモデル)。パン棒一本でそれなりに使いやすいのだが、この雲台、古いせいかパン棒を締めこんでいくとピッチダウンモーションが現れるという悪癖があり、スコープ用としては使いにくい。

 次にベルボンのマウンテンチェイサーII。これはCOOLPIX950用に購入したフィールド向きの小型三脚で、センターのエレベーターポールを分割してローポジションにできるのが特徴。雲台はPH-157というのがセットになっているが、これはダメ。ぎりぎり締め上げてもなかなかかっちり固定できないし、そうなると逆に緩めるときにも力がいるので即応性に欠ける。

 最後に加工精度の高さで人気の高いケンコーの自由雲台FP-100 Pro。これは動きの滑らかさといい、一発でぴしっと止まるロックといいすばらしいできだが、どうがんばってもそこはさすがにボールヘッド。パン棒がないので微妙な調整にはスコープを両手で保持する必要があり、まったく実用性なしというところだ。

 2003/2/26 追加

インプレッション・補足

 いろいろ使ってわかったことだが、この雲台、スコープだけだと実にバランスがよい。しかしカメラを装着するとリアヘビーになるため、ティルト側のトルク調整ノブをかなり締めこまないと自重による動きを押さえ込むことができない。そして動きを抑えこめるほど締めこむと、こんどは操作に力が必要になるのは前述のとおり。

 したがって、「ぴたっと止めてすばやくロック」できる雲台を望む方には、パン棒一本でロックとフリーを自在に操作できるカメラ用の雲台のほうがオススメだと思う。一方、細かく動き回る目標を追い回すにはビデオ雲台のほうが有利だが、ロックしないで滑らかに動かせる程度に緩めておくには前後の重量バランスがとれていなければならない。したがって、購入時にはバランスプレートの予算も確保しておいたほうがいいだろう。

 ちなみに、私が購入したショップでは顧客へのアフターフォローとして商品の感想などをメールで受け付けているので、このような点について触れるとともに、マンフロットの#357スライディングプレートという製品について問い合わせしてみた。

 その返事としては「スライディングプレートはマクロ撮影用と認識していたためバランスプレートとしての使い方は考えていなかったが今後試してみる」という趣旨であった。

 先日お目にかかった先輩デジスコユーザーは、カメラを2台同架するツインプレートを使ってバランスをとっておられたが、今手元にあるのはごつくて持ち運びがめんどうなので、できればスマートに済ませられる小型のバランスプレートがほしいところだ。ネットで調べた範囲では#357は7600円ほどするらしいので、もっと安価なビクセンのバランスプレートでもいいかなという気はしている。

2003/3/16 追加

さらに補足

 その後このショップのページを見たら、掲載商品の紹介が上記の内容およびメールのやりとりをほぼそっくり反映したものになっていて思わず笑ってしまった。(^-^)

バランスプレート

  ビクセンのバランスプレートは本来の機能は充分に果たすものの、表面の凹凸でスコープとの接触面積が少ないせいかスコープをがっちりと固定できず、簡単に回転してしまう。そこで、スコープの三脚座裏に1mm厚のゴムシートを貼って滑り止めにした。

 またバランスプレートの止めネジが大きめなため、#128RCのパン棒を左側にセットしている場合、雲台のクイックシュー固定レバーと干渉してしまうことがあり、スコープを雲台の中心ぎりぎりに近づけてセットすることができない(バランスプレートを装着しておいてからスコープを載せれば話は別だが、それだとクイックシューを使う意味がない)。

 そこで現在では、パン棒を本来の右側に戻して使っている。

重量配分改善のため、ビクセン製のバランスプレートを購入。常にスコープを装着した状態で、雲台のクイックシューを使って着脱を行っている。撮影のためには左手でパン棒を操作したほうがいいのだが、現在のシステムで重量バランスをとると着脱用レバーとバランスプレートの止めネジが干渉してしまうので、ふつうはパン棒を右側にセットしている。

 

2003/6/15追加

戻る