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測光系とヒストグラム表示

 

 いまだにCOOLPIX950などという200万画素デジタルカメラを使っておるわけですが、そろそろ新しいやつ行ってみようかなー、などという気分も醸成されつつあるわけです。
 世間ではコンパクトタイプのフルオートデジカメが売れる一方で、やれ1000万画素オーバーだとか35mmフルサイズセンサーだとかかまびすしいわけですが、レンズ交換式のデジタルSLRってどうなんでしょう?
 600万画素を越えるようなクラスになると処理用のPCにもハイスペックが求められるし、それに引き換えプリンタはA4対応機しか持ってないしで、個人的にはちょっと手が出せない状態。ボディ買うところまではいいとして、もし手持ちのレンズがデジタル向きじゃないとなってもとてもじゃないが手が出せません。
 レンズ交換につきもののゴミ問題も、3か月に一回サービスセンターでクリーニングとかいう話になったらめんどくさくてやってらんない。営業カメラマンとか報道カメラマンなら同じボディを複数揃えるのが基本だからそれでもいいんでしょうけどね。

 というわけで貧乏なシロウトが写真を楽しむということを考えたら、一眼レフタイプでもレンズ一体式のほうがいいんじゃないかと思う次第です。ま、当面はね。

 そういえば掲示板なんかを見ていて「ボケボケ」とか「解像度が足りない」とか言われている機種もありますが、そういう評価をしてる人ってモニター画面を見た印象で言ってるんでしょうか? 目的のサイズにプリントして適切な鑑賞距離で見て問題がなければ、画面上での等倍表示のシャープさにそれほどこだわる必要はないような気もするわけですが・・・。

 どの程度の解像力が必要かというこの問題は、デジタル一眼レフボディの性能比較という意味だけでなく、それに適した交換レンズの選択という問題でもあるわけで。
 もっといえば、レンズ交換式デジタル一眼レフとコンシューマ向けのハイエンドコンパクト機との比較においてもいえること。A4までしかプリントしかしない人で、一体型コンパクトで充分な画が得られると感じてるのであれば、レンズ交換式にしてコストに加えてゴミ問題を余計に抱え込む必要もないのではないか、とね。

 それからもうひとつ。今のレンズ交換式デジタル一眼レフはミラーやペンタプリズムあたり、フィルムカメラをそっくり引き継いでるわけですが、そもそもこれがあるべき姿なのか、デジタルカメラにふさわしい形式がもっとほかに考えられないかという疑問もあります。
 こういう点については実際に使ってみないと、いくら頭の中だけで考えてもわからんので、そういう意味でも、最新デジカメを試してみたいと思うわけです。

 と、ここまでのロジックなら一体型のハイエンドデジカメといわれるようなヤツを買っとけばいいわけですが、その一方で「デジカメなんだから気軽に持ち出してどんどん撮れるのがいいな」という気分もあって、できる限りコンパクトなほうがいいなと考えている自分もいるわけですね。
 このふたつをどう整合させるか、あるいはどこで妥協するかというのが当面の課題になりそう。


 で本題だが、最近のデジカメといえば、いまのところフィルムカメラにはない利点のひとつに「ヒストグラム表示」というのがありますな。画面内の輝度分布をグラフ化したもので、画面全体が明るいとか暗いとか露出の傾向がひと目でわかる便利なシロモノ。

 ところが、このヒストグラム表示もよく見ると3つのタイプがある。いちばんオーソドックスなのが、撮影済みの画像を再生するときヒストグラムを表示できるもの。中には画像上で白トビしている部分を教えてくれるなんていうオマケがついたのも。
 ふたつめは撮影直後の確認表示(ポストビュー)時にヒストグラムを表示できるもの。再生モードに切り替えなくても結果がわかって、よりいっそう便利。
 そして最後は、撮影前にわかるタイプ。なにしろ撮る前に露出の具合をチェックできるのでまったくムダがない。これがもっとも進化した形でしょう。せっかくヒストグラムを表示できるようにするのなら、すべからくこのタイプになってほしい。

 フィルムカメラの場合撮影した画像を見るというのは論外で意味がないが、最後の、撮影前に表示するタイプなら、F5やF100のように測光用にCCDが入っているカメラもあるから(他社はよく知らないのでごめんなさい)、あと液晶モニタを装備すれば実現できそうな気がしなくもない。ま、実際にはいまからフィルムカメラにそういうシカケを入れてもコストアップに繋がるだけなので、やってくるメーカーがあるかどうかは不明。ミノルタ(α−7)やキヤノン(EOS Kiss5)なんかはひょっとするとそういうことを考えているのかもしれないが、当面はデジタルカメラならではの特徴ではないかと思う。

 測光系に凝る会社といえば思い出されるのがオリンパスで、ダイレクト測光やマルチスポット測光などいろんな技術を投入してきた歴史がある。個人的にはあまりなじみがなかったが、最近同社のデジタルカメラにちょっと興味をもっている。
 というのも、上位機種に2種類のヒストグラムを表示できるものがあるというのを最近知ったからだ。画面全体の輝度分布する通常のヒストグラムとは別に、中央部についても別の色でオーバーラップ表示するので、全体の中で中央部の明るさがどれくらいなのかを確認できる。このふたつのヒストグラムはカタログにも載ってなくて、雑誌記事で知ったのだがなかなか興味をそそられる(なんでカタログで宣伝しないのだろう?)。

 しかし、よく考えると同じような機能はすでにフィルムカメラで実現されているというのにも気付いた。ミノルタの最新一眼レフに共通する測光システムがそれで、ヒストグラムじゃなくて露出インジケータなので全体の輝度分布はわからないものの、画面全体の明るさと中央部の明るさが対比できるという意味で狙いは同じといってよさそうだ。

 この機構では選択中の測光モードがなんであれ、AEロックボタンを押したとたんにスポット測光に切り替わるのだそうで、画面全体の測光値は保持したままカメラを振ってスポット測光範囲を向けるとそこの明るさがわかる。AEロックした時点の露出を基準として、それと現在のスポット測光エリアの明るさの差をインジケータ上で読み取れるというしくみで、インジケータの範囲からはみ出せば白トビや黒潰れだといったことがわかるらしい。

 フレーミングを決めて、なおかつその中で任意の位置の明るさとの関係が判るというこの仕組みはすばらしい。しかもフィルム一眼レフの露出インジケータのスケールでなく、デジカメならではのヒストグラムの上で比較できるとなれば、有効性はさらに高まるのではないかと思う。もしオリンパスデジカメのヒストグラム表示がこういうタイプだと、がぜん興味が湧いてくるというものだ。

 ところでオリンパスで測光系といえば、マルチスポット測光もまだデジカメ上位機種では生き残っているらしい。測光箇所を増やしすぎると結局評価測光と同じになってしまうという話もあるが、使い勝手はどうなのだろう。

 しかし、ペンタックスのハイパーマニュアルやミノルタのAEロックシステムなど、やたらと他社の測光&露出決定操作が気になるのはオールドニコンに縛られているせいなのか? 気になるカメラを片っ端から買って試せるような身分になってみたいもんである。

2002.10.18(「そろそろデジカメでも、な気分」改稿)

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