第六夜 50mmF1.2を覗いてみる |
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50mmF1.2(左)と35-105mmズーム(右)の後玉比較。50mmF1.2はマウント内径ぎりぎりまで使っているのがわかる。これではAFはおろかPタイプ化もムリ?
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欲しかった機材がとりあえず揃ったところで、レンズの癖を掴まえるのと夜景や星空撮影の基本的なノウハウを身につけるために、2000年の秋はテスト撮影にいそしんだ。
コマフレアの発生もほとんど気にならない (少なくとも形はうるさくない) といったところがわかった。 厳密に撮り比べているわけではないが、シロウトレベルではまずまず満足。少なくとも「買わなきゃよかった。失敗」などということはまったくない。ただし、積極的にお薦めするレンズかといわれるとそうでもない。なにしろ標準レンズとしては値段が高いし、大きく重いうえにMFしかない。そういうところをを我慢できて、なおかつ開放でやわらかい雰囲気の描写が欲しいのならいいだろう。 まったく、20万以上散財したあげくに、新しいボディが欲しくなるのではたまったものではない・・・。しかもAFと1/8000秒をクリアするにはF5かF100しかないではないか。AFが特に欲しいのは、ぱぱっと撮りたいお散歩カメラ的な使い方だが、そうなるとボディが700gを越えるF100ではまだ重い。といって小型軽量のF80では、シャッタースピードは1/4000秒で諦めるとしてもMFレンズで内蔵露出計が効かないという弱点がある。となると結局また別にAFレンズ買いそろえるハメになるし・・・。というわけで使いこなしもしないうちに、次の調達計画のほうに気がいってしまうのであった。 ところで前回も書いたとおり、この50mmF1.2、前玉に劣らず後玉もでかくその大きさと同時にギリギリのところまででっぱったレイアウトには圧倒される。とりあえず手持ちの35〜105mmAiAFズームニッコール F3.5-4.5と並べた写真を掲載しておくので見比べていただきたいが、マウント内径のぎりぎりいっぱいまでがレンズなのだ。 これではCPU信号用ピンなど入り込む余地はない。雑誌などでたまに「ノクトニッコールをAF化してほしい」といった意見を見かけるが、少なくとも「あのノクト」をレンズ構成そのままにAF化するのは難しそうだというのはこの50mmF1.2を見ていると容易に想像がつく。信号ピンを入れるためにはどうしても後玉の大きさにしわ寄せがいくから、F1.2という開放F値を達成するのは至難の技に違いない。よほど画期的な硝材でもあれば可能だろうが、コストの点でとてもペイしないだろうなぁという気がひしひしとする。 デジタルカメラでは光をまっすぐにイメージセンサー(CCDなど)に当てるのがだいじだそうだから(このまっすぐ光が入ることを「テレセントリック性が高い」というらしい)、APSサイズまではよくても35mmフォーマットでは、マウントを拡大したキヤノンや京セラコンタックスに取り残されてしまうのではないかと心配。逆に、秋のフォトキナで発表されたペンタックスのデジタル一眼レフは相変わらずKマウントを守りつつ35mmサイズだから、そのあたりどうなっているのか気になるところだ。マウント径はそう変らないと思うが、信号ピンがマウント面上にある分だけFマウントに比べて有利なのだろうか? で、レンズの話はこれくらいにして肝心の写真ほうはというと、実はテストばかりやっているうちに親爺が入院してしまい、夜出かけるどころではなくなってしまった。神経に多少ダメージがあったものの、幸い術後の経過は良好で予定どおりに退院。 そんなわけでもう少し暖かくなってきたら再開と自分に言い訳しつつ、もっぱら撮影向きの場所探しに奔走している今日このごろなのである。 2001.3.2 |