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さて、前回の続きだがZ-1Pのどこがそんなに気になるのか。
ペンタックス製品に疎かったせいで実はハイパーオペレーションというのをよく知らなかったのだが、さらに細かくハイパープログラムとハイパーマニュアルの2種類に分かれているらしい。
ハイパープログラムのほうは要はプログラムオートなのだがそこからダイヤル操作ひとつで絞り優先オートやシャッタースピード優先オートに移行し、用がすんだらまたさっとプログラムオートに戻ってこれるのだそうだ。うーむ。こうやって書いていてもどこが便利なのかさっぱりわからん。
もちろん、指先の動きひとつで露出モードを変えられるというのはわかるが、いったいそれほど急いでモードを切り替える必要があるような被写体あるいは状況の変化があるのかさっぱりイメージできない。四六時中顔の前でカメラを構えているわけではないだろう。まず肉眼で状況を見ながら、モードを決めてそこから構えれば充分ではないかと思えるのだが。
しか〜し、残るハイパーマニュアルのほうがいかに便利か、今となってはよぉく分かる。いったん絞りとシャッター速度を選んだあとも、ダイヤル回せば同じ露光量のまま絞りとシャッターの関係を自在に変更。ということは被写界深度やボケをとるか、ぶれないシャッター速度をとるか指先ひとつで思いのままではないか。
プログラムオートでプログラムラインを動かしているのと同じようなものだろうが、フレーミングによってコロコロ設定値が動いたりせず、使う側の意思で決めた露光量でコレが可能というところがアドバンテージだろう。
しかもさらに凄いことに、光の状態が変ってもいざとなったらボタンのワンプッシュで、カメラがはじき出した測光値に合せて絞りとシャッターを調節してくれるというではないか。つまり「ボタンを押せばそのときだけオートが働く」ということだ。
こっちが必要だと思った時だけ働いてあとはでしゃばらないというわけで、これを便利といわずしてなんといおう。まさに人間優先の操作系に思える。
雑誌やホームページの記述を読み漁ってこの操作体系を理解できたときは、ホント目からうろこが落ちた。このハイパーマニュアル操作とバーグラフ式の露出インジケータ、それにスポット測光があればどれだけ露出決定が楽になるだろう。あー、ペンタックスユーザーがウラヤマシイ。
ボディがあの恰好だからあまり買う気にはならないが、ぜいひちどじっくり使ってみたいものだ。
と思っていたら、なんと5月発売が決定したMZ-Sにはこのハイパーオペレーションが採用されているらしい。明解ダイヤル操作のMZとZシリーズの操作系の理想的な融合かもと期待が膨らむ。
もっとも、公開された仕様を見るとこれまでのハイパープログラム/ハイパーマニュアルとは多少色合いが違うようで、マニュアル露出時にTvオートボタンをプッシュすると絞り優先オートになるらしい。これでまた実際の使い勝手がイメージできなくなってしまったが、実物の登場が楽しみである。
ついでにいうと、ペンタックスはレンズのほうも評価の高いものがあるので、そちらのほうの興味も大きい。
もちろん現実的にはこれから新しいシステムを揃えるとなるとたいへんだから、できればニコンがハイパーマニュアル的な操作を採用した新機種を出してくれると嬉しいのだが、ようやくF5系のラインナップができたところだから期待薄だろうなぁ。あの大型液晶パネルを中心にすえた操作と中途半端な露出インジケータがいまいち気に入らない身としては、早く次の世代に変ってくれと願っている。どうもF4→F5って正常進化じゃないというか、どこか日和ったような気がするのだ(もちろん両方とも使ってないので横目でみただけの印象なのだが)。
ミノルタあたりからダイヤル操作への回帰がはじまっている中、今ごろ液晶表示でラインナップを構成しているところからしてちょっと遅いという感じがするのはワシだけ? ニコンのことだからおそらく逆方向へ舵を切るには相当時間がかかるだろうな。
ところでF3の操作性に不満でハイパーオペレーションが気になるというのはいいとして、そもそもなぜペンタックスについて調べようという気になったのかという点についても書いておこう。
実は天体写真関係のホームページを見ていると使用機材がペンタックスという比率が意外に高いように思える。意外にというのは、町でペンタックスを持っている人に遭遇する率やペンタックスユーザーのホームページの数に比べたときの印象だ。
いろいろ理由を考えたがいくつか思い当たる点としては
1)MF機の存在
電池なしでも動き、堅牢なLXは天体撮影に好適。
AF機とMF機でレンズに互換性があるし、他社からもメカニカルのKマウント機が出ているのも便利。
2)中判カメラの存在
画質がいいうえに機動性もある中判一眼レフは天体写真でもよく使われている。
レンズはアダプター経由で35mmカメラにも使えるので、システム化の点でも有利(かもしんない)。
3)レンズの描写力
どんなにボディがよくてもレンズがだめだと天体写真には使えない。
レンズ性能として語られる要素のうちコマ収差/色収差/非点収差などについては天体写真が最も要求レベルが高い。ということはこれらの性能もハイレベルなものがあると考えられる(逆に要求されないのはボケの量やボケ味の評価だが、この面でもけっこう評価を受けている玉があるようだ)。
といったところではないだろうか。
そんなわけで天体関係のホームページをいろいろ眺めているうちに、徐々にペンタックスに関する知識が増えていってしまった。なにはともあれ、早くMZ-Sの実物を見たいものである。
2001/05/13
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