◆しっぽの話◆


人間はもともとしっぽのある動物が進化して、現在の形になったと
広く一般に考えられている。
背骨を下にたどるとその先端にある尾骨(びていこつとも言う)が
今も人間には生まれた時からもれなくついてくる。それがしっぽのなごり。

私はたぶん尾骨が人より長いじゃないかなぁ。
昔、部活で固いアスファルトの所で腹筋をさせられた時にやたらと痛いと感じた。
家に帰って確認すると、尾骨の部分がすりむけていた・・・と、言う事があった。
今でも、どこかに背中をよりかけて座ると、尾骨が痛いと感じる時があって、
落ち着く角度を何度も座り直して探してしまう。
すでに退化してしまった自分のしっぽを意識しながらまだ生活している。
他の人はそう言う事は無いのかな?
それって、別に良いことでも悪いことでも無いような気がするけど、
私はその事があるせいかしっぽのある動物に親近感を覚えてしまう。

動物の感情は、よくしっぽの状態に現れる。
リスも他の動物と同じように、ビックリしたり興奮すると
しっぽがブワッと広がる。へこむとしゅうっと細くなる。
元気が良い時や楽しい気持ちの時は、綺麗な形に膨らんで動きも軽快。
ワクワクしているのが思わず体にでてしまった時のスキップみたいに
しっぽをピョイピョイピョイっと振る。
まったりしてる時は、脱力しきってだらーんと下に垂れているし、
やる気な時は高々としっぽをあげている。
しっぽは心や体調を表す鏡の様な物。

人間は脳が発達して、感情が豊になり、情緒面も複雑になった。
気持ちを抑えたり、ごまかしたり、嘘をついたりもする。
もし、今自分の近くに心を映す鏡があったらまずいなぁ〜って場面は
誰にでもあるのでは?
複雑化する心の行方は、考えすぎたり落ち込んだりと良くない事も多い。
しかし、上を向いて広がるイマジネーションは自分だけでなく
まわりも豊にする事が出来る。
楽しい事、嬉しいことを外に向けて表現する事を忘れてはいけないと思う。
私はよく他の人のそういうパワーに元気をもらう。
私も、そう言うことが出来たら・・・と、思う。
時にそれはとてもエネルギーを必要とし、疲れる、とてもめんどくさい事で
あったりもするけれど、きっと返ってくる物も大きいはず。

人はしっぽを失って良かったのかな? 悪かったのかな?

それを決めるのは、その人それぞれの考え方、生き方。
しっぽのなごりが今日も私に語りかけるよ。
今が一番良いと思えるようにいられたら良いよね。





◆おまけのしっぽの話◆

私がリスの絵を描き始めてもう8年以上経つ。
初めからしっぽにシマを入れて描いていました。

■参考画像↓ 1994年発行の私の同人誌表紙■


商業誌で時々マンガを描かせて頂く様になり、自宅のパソコンから
インターネットが出来るようになって何年かしたある日、
私はこんな意見を目にすることがありました。
「シマリスのしっぽにはシマが無いのに、しっぽにシマを描く人がいる。」
「ちゃんとシマリスを見ていないのではないか?」

私はびっくりしました。
それって私の事?! 私の絵ってそんな風に見られてたの?!
あえてその意見に対して返答はしなかったけど
(インターネットの世界では、少しの行き違いから
お互いにとても嫌な気持ちになる時があるので)
ずっとその意見に対して「別に見てない訳じゃないのよ〜!」と思っていた。
しかも、「シマリスのしっぽにシマがある様に見えるじゃないよ〜!」とも。(笑)
まぁ、角度によってなんですけどね。

私がシマリスの絵を最初に描いた時にモデルにしたのは、
先代のシマリスコタロウでした。
彼は「朝鮮系シマリス」と一般に言われているリスの特徴を持っていました。
体が小柄でシマシマがとっても濃い(体の色がはっきりしている)という特徴。
一番濃いシマはほとんど黒に近い焦げ茶でした。

リスのしっぽの毛をよーく見ると、毛根側から濃い茶色・赤茶色・濃い茶色と
一本の中で3色に別れている。
コレが中心のしっぽの影と毛の重なり具合によって
しっぽに三本の黒い筋の様なものが見える。
角度によってはその3本の筋はぼやけて見えない時があるのだけれど。
コタロウは特にシマシマのはっきりしたリスで、写真を撮ると
しっぽに三本のシマがくっきり写ることが多かったなぁ。
私はよく自分で映したコタロウの写真を目の前に置いて、それを参考にして
シマリスの絵を描きました。

しっぽのシマは描くべきかかかざるべきか迷うところでした。
角度によって見えないシマなら描かなきゃ良いのにって思うかもしれませんが
私としてはデザインとしてシマリスと言う事を印象付ける為にも
しっぽのシマを描いておきたかったと言うのが本当のところ。
その代わり、顔のシマをかなり整理しました。(額に3本のみ)
その方が顔が可愛く描けたので。(^_^;

未だに私はリスの絵を描くとき、しっぽに3本のシマを描いている。
それが私の描くリスのトレードマークでもあるからね。



2002. 5. 24. とうやまみなえ






おまけ
これはおーちゃんの写真です。
2002.5.16に撮影した物です。
カーテンの脇にある、エアコンの配水管に
逆さに張り付いてこれからあくびをする所。
おーちゃんは、コタロウよりも体の色が薄いけど
しっぽになんとなくシマシマが見えます。

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